2010/8 笠岳

CQスキーサークル9(CS9)
2010/9/2 UP
Present by Studio Riku
mailto:ikutamasami@nexyzbb.ne.jp

■特別プライベート編 笠岳
■8月  日 天候 
■参加者 大島
■記■
横手の春スキ−に行くたびに、山頂から見える真正面に屹立した、秀麗な円錐形がいつも気になっていました。
あそこまでスキ−を担いで登るわけにもいかないし、かと言って毎年見過ごしているのも悔しいし・・・。調べてみると、中腹から一時間もあれば行ってこられようです。ということで、お盆の行楽客が過ぎ去った日、志賀草津高原ル−トの車上の人となりました。取りあえずは横手の山頂から睨んでおいて、熊の湯まで下り、林道を、中腹にある笠岳登山口の峰の茶屋まで車を走らせました。登山路は傾斜の急な階段で、まるで天まで続くようです。両脇の足もとにはハハコグサがずっと咲いています。登りは男坂で、下りは女坂をと考えてはいたのですが、女坂は崩落がはげしく、残念ながら登坂禁止の措置が執られていました。ほとんど休むことなく一気に登って20分、しかしそこはなんと全方向真白のまったくの雲の中。折角こちら側から横手を望んでみようと思ったのに誠に残念です。30分ほど待ってはみましたが、西方向は時折雲が切れるものの、東の横手方面は無情な雲に覆われっぱなしです。下山した後、これから登ろうとする人に聞いた話ですが、横手の方から見たら、「笠岳だけが雲に覆われていた」とのことでした。自然が相手では、そういうことも間々あることです。取りあえずは、気になる相手を手中に納めたという満足感で、また次回を期待するしかありませんでした。
さて帰路は楽しみな温泉です。せっかくの遠方なので、最奥の七味温泉を訪ねました。紅葉館は脱衣所から浴室に入って驚きました。目についたのがヒノキの枠に湛えられた緑白色の湯、色といい、香りといい、ミ−ハ−な私はそれだけで、「い−じゃん、い−じゃん。」と叫んでいました。 だがしかし、誰も入っていません。脱衣所にはたしか3〜4人分の衣服が置いてあったはずです。その先のドアが空いていたので歩を進めると、なんと渓谷を見下ろす石造りの露天風呂が、満々と湯を湛えているではありませんか。湯客も三々五々、のんびりと湯を楽しんでいます。私は、「いいねえ!」なんて、感嘆の声を上げながら、まろやかに全身を包み込む湯に我が身を預けました。このお湯に入ると、からだの悪い所全部が直ってしまいそうです。ここまで来た甲斐がありました。 入り口側には、小ぶりな浴槽からも湯がザ−ザ−と溢れ返っています。見るとそれは無色透明な湯で、中には数え切れないほどの湯花が踊っていました。体を沈め始めると、ザ−と私のからだ分の湯が溢れて、気持ち最高です! もう肩までどころか、頭のてっぺんまで湯の中に潜り込んで、全身で七味の温泉を味わいました。 そんなことをしているうちに湯客はひとり出、二人いなくなり、とうとう私一人になってしまいました。 湯舟の脇のススキが秋の到来を告げています。湯舟から上がって脱衣所に姿を消した後も、蕩々と湯の注がれる音が響いていました。
 


男坂


笠岳山頂


山頂より


登山口


山田牧場


内湯


墨湯


露天風呂


 

   

 

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